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シャンプーやムースなど、ヘアケア用品にこだわる人は多いだろうが、くしにうるさい人はどれ
くらいいるだろうか。

実は髪のためには、くしこそ徹底的にこだわりたいヘアケア用品なのだ。
もちろんプラスチック製のくしなら、ホテルのアメニティでこと足りるし、買ったところでごく安いもの。
しかし、職人の手で丁寧に一つひとつ作られるつげのくしほど、極上の使い心地を味わえるものはない。
静電気が起きにくく、頭皮にほどよい刺激を与えるので、育毛効果もあると言われている。
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10年以上の歳月を経て生まれるくし。

京都市下京区に店を構える「十三や」は、百年を越すつげくしの老舗。
くしに最適な、鹿児島で採れるつげの原木を買い付けて、一本一本職人が手作りをしている。五代目にあたる店主・竹内伸一さんによると、工場には4人の職人がいるが、手仕事のため一日に作れる量はせいぜい30本。それだけ貴重なモノだ。

その工程を見てみよう。
まず素材を天日乾燥し、十分にひずみを取り除くため10年間木を寝かす。
そして木を削り、のこぎりの様な道具で歯を一本一本挽く「歯挽き」という作業に入る。
そして成型、研磨、艶出しと進めていく。

一本のくしが出来上がるまでに、なんと10年以上の年月が費やされているのだ。
それだけに、髪に通した時の感触は絶品。一度つげのくしを使うと、二度とプラスチックのくしは使う気になれない、と言う声が圧倒的だ。
使い込むうちに愛着も湧いてくる。

十三やでは、2500円から60,000円までの幅広いくしを扱っているが、男性には整髪しやすいように歯の幅が少し狭くなったもの、女性には永遠の定番・かまぼこ型のくし、パーマヘアには目の粗いくしがそれぞれおすすめだとか。
「天然木を使っているので、手入れはきちんとしていただきたいですね。時々は椿油に浸してもらえば、くしの艶もよくなるし、使い込むうちにいい色合いになってきます」と竹内さん。
使い込む楽しさを味わえるのも、世界の一流品ならではだろう。
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| 十三や 京都市下京区四条通寺町東入 TEL : 075-211-0498 |
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