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 1903年、アメリカ・ウィスコンシン州のミルウォーキー生まれ。
その魅力を「存在感と伝統」と語るファンが多いように、確かに一世紀に近い歴史と伝統を誇るメーカーは他に類を見ない。
数百台並んでもひと際違う、その質感と気品。
まさしくアメリカが最も豊かだった歳月を裏打ちする証人のひとつだといえる。

 岡田さんによれば、特にハーレーの中でも現在「ヴィンテージ」と呼ばれる1970年代までが、当時も今も最も憧れの的だとか。

「日本に正式に代理店が誕生したのが1960年。当時は“家を買うか、ハーレーを買うか”と言われたぐらいの高級品でした。今のようにローンも発達していなくて、キャッシュで買えるということ自体がステイタスだったようです」。
ハーレーを知る(1) ヴィンテージとは?

 ハーレーは年代別に、新車→中古車→クラシック→ヴィンテージ→ベテラン→アンティークとカテゴリーが分かれる。

「ただ、私たちは一般的に1930〜1970年を総称してヴィンテージと呼んでます。アンティーク(1910〜1920年)になると飾っておくだけ。実際に乗れるのは30年代からですね」。

 ボディも新車と比べてひと回り小さいのが特徴。フロントブレーキやチェンジの位置も違う。「完全に走ろう!と思ったら3〜4日はかかる。クラッチの切り方なんかゼロ戦みたいで、それがまた面白いんですよね」。

 ヴィンテージの排気量は750〜1200cc。
気になるお値段は300万円〜700万円といったところ。まさに高級車並み。
ハーレーを知る(2) ファン垂涎のヴィンテージ

 中でも、ファン垂涎の逸品がある。
岡田さんの言う“こだわり”は1964年製造のものだ。
「1965年以降にオートメーションが導入された。つまり64年は手作り最後の年なんです。値段的にも一番高いですね」。

 その“こだわり”はボディにも表れている。
ヴィンテージは手でエンジンが積まれたため、エンジンとフレームの間にほとんど隙間がなく、見た目にも手の込んだ造りが施されている。
タンクの位置も従来より下。まさに「鉄の馬」の名にふさわしい美しさだ。
“乗りっぱなし”がカッコいい!

 乗り方は馬と一緒。背筋を伸ばして前方に座るのがカッコいい。。

 ただ、馬と違うのはメンテナンスを特にしない、つまり“乗りっぱなし”という点だ。
「リアブレーキの先にオイルをトスする、オイルの量を常にチェックする、それぐらいですかね。他のバイクじゃ信じられない(笑)」。。

 オーナーの中には、新車を買って歴史を刻んでいくという人もいる。
ただヴィンテージに関しては、ノーマルを保ってきた歴代の所有者たちに敬意を表すためにも、あえてカスタムはしない。

それが遺産というバトンを次世代に渡す伝道師としての役割なのだ。
「やっぱり人とかモノに対して優しい気持ちを持てる人じゃないと、ヴィンテージのお守りは出来ないと思うね」。

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