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市民に開かれたラジオ局を標榜する京都三条ラジオカフェだけに、放送利用料は安い。1回限りの3分番組なら1500円という破格値だ。総じて安価な他のコミュニティラジオ局と比較しても、数分の1の価格で提供されている。
国から認められた法人とはいえ、補助金が下りているわけではない。運営資金などは、番組からの収入でまかなっている。だから、やっていけるのかの心配が先に立つのもやむを得ないところだろう。
しかし、そこが「市民が運営する市民のためのラジオ局」たる所以、有給職員は4人と最小限のスタッフで運営されており、それ以外は、アナウンサーですらもボランティア、それどころか、賛助会員として2000円の年会費を支払い、一人一人が放送局の一員となって支えていこうというわけだ。
「今の日本の放送局にはないタイプですね」と福井さんは笑う。が、「世界を見ると、日本にもこんな放送局が必要だと感じると思いますよ。秋には黒字化して軌道に乗せたい」との言葉が力強い。
それを裏付けるように、番組表にはすでに50を超えるプログラムが並んでいる。放送は24時間、それらを自動で管理する機能をもった本格的な機材はアメリカから仕入れている。
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開局から日が経つに連れ、ラジオ局そのものとしての力も着実につけてきた。最初は放送トラブルも目立ったが、今年の夏には祇園祭の生中継も見事に成功させている。ボランティアスタッフを育て、彼らがいずれは放送業界のメインシーンへ…、これも京都三条ラジオカフェの大きなミッションである。
教育の一側面としてのラジオ放送局も視野に入れており、実際、番組表には、大学が提供するプログラムも並んでいる。高校や大学での「ラジオ番組制作講座」の授業もこの秋から本格的にスタートするという。
これらの下地となっているのが、”ラジオの本場”アメリカのラジオ事情である。アメリカの大学は独自の放送局を持っていて、授業の一環として放送が使われる場合もある。いわゆるパブリックラジオであり、日本のコマーシャルラジオとは一線を画す。また、ラジオ局の数も数万を数える。
パブリックというといわゆるNHK的な匂いを感じるが、アメリカでは専門チャンネルが正しいイメージ。ニュース、ポップ、クラシックなど特化した分野の音楽・情報などを発信している。その規模たるやテレビ並、日本とはまるで比較にならない。

京都市中京区の新風館で行われたライブイベントのワンシーン
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誓願寺での音楽パーティー「TABOONIGHT2ギオンゲイドウ」(公開録音中)
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技術スタッフの時岡浩二さんも、そんな、アメリカのラジオに魅せられた1人。30歳はじめまで勤めた大手企業のプラント技術職を辞し、ラジオ番組の作り方を勉強するため、ロサンゼルスの大学に自費留学まで果たした筋金入りで、現在では持ち前の知識を生かして京都ラジオカフェの牽引役となっている。
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