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さて、博物館学芸員の新谷さんの普段のお仕事についてお聞きしましょう。
「博物館学芸員」は、専門分野を持って調査研究しながら資料を集めて保管し、それとともに、研究内容を展示として形にして普及活動を行うという幅広いお仕事。
実は取材を行った編集Hも学芸員資格を取得していますが、ただミュージアムで働くことへのアコガレだけで、なにぶん「専門」というものを持っておらず、まったく役に立たないシロモノ・・・。やはり、自分のテーマを持つということが重要ですし、それでこそ意味のあるお仕事ですよね。
新谷さんのご専門は建築。
以前は京都市の職員として、京都の文化財保護のお仕事に関わっていらっしゃいました。そのため、歴史的建造物を保存することへの思いは並々ならぬ思いをお持ちのようです。
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↑風呂屋の店先(左)と、表の板塀(右)。
建物ごとに建設された年を設定し、雨だれによる傷み具合や変色の仕までをも再現。建築物の細部まで本物にこだわった造りこみがなされているので、建築学専攻の学生たちも見学に訪れる。
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しかし、文化財保護における行政の関わりには一定の限界があり、基本的に文化財所有者の意思が尊重される法のもとでは、所有者自身がなかなか価値を見出せずにいたり、保存の意思がないときなどには、非常にはがゆい思いをされたそうなんです。
そんな経験から、現在の博物館学芸員のお仕事は、忘れ去られつつある文化財の価値をあらためて評価し、それを広く伝えることができる、そこにとても大きなやりがいがあるんです、と語ってくださいました。さらに、資料収集の過程で所有者と人間関係ができ、その価値を共有できたときが、最も大きな喜びの瞬間であり、学芸員の醍醐味でもあるそうです。
新谷さんのお話をお聞きした後、あらためて展示を鑑賞してみると、展示品や小物の一つひとつに詰まっている思いや対話について、様々な想像がふくらんできました。このような展示が実現するまでのプロセスとその奥深さを知ることが、より一層ミュージアムを楽しむことにつながるのですね。
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住まいのミュージアムでは、常設展示と企画展示のほか、さまざまなイベントを開催しているのも大きな魅力のひとつ。最後に、その一端をご紹介します。
新年1月5日から10日までの間は、羽子突き、カルタ、福笑いなどの昔ながらのお正月遊びのイベントが開催されます。(詳細はホームページで。)お子さんを連れて、ご家族で今昔館に初詣もいいですね。
実際、住まいのミュージアムは、社会見学のスポットにも利用されことも多いそうで、現代の子どもたちが江戸時代や昔の大衆文化を体験できる、一つの文化の継承の場として大きな役割を果たしています。
そのほか、落語や講談など上方芸能を楽しめる寄席も開催されており、こちらは、特に近隣にお住まいの高齢者に大人気。おじいちゃんおばあちゃんにとっては、昔の大阪の笑いに出会える「なつかしい場所」であり、子どもたちにとっては、これまで味わったことのない「新鮮で不思議な場所」。
このように、生涯学習の場として世代を超えて広く利用されている住まいのミュージアム。ミュージアムの役割って、実に多彩で、面白いですね。 |
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■住まいのミュージアム「大阪くらしの今昔館」
●所在地 ●アクセス
●休館日
●開館時間 ●お問合せ
| 大阪市北区天神橋6丁目4-20 住まい情報センター8F 地下鉄谷町線・堺筋線、阪急線「天神橋筋六丁目」直結 JR大阪環状線「天満」駅から北へ徒歩7分 火曜日(祝日の場合は翌日)、祝日の翌日(日・月除く) 第3月曜日(祝日、振替休日の場合はその週の水曜日) 年末年始(12/29〜1/3) 午前10時〜午後5時(入館は4時30分まで) TEL:06-6242-1170 FAX :06-6354-3002 >>公式サイトはこちら |
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