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>> コラム「沖縄語=うちなーぐち」
「ハイサイ!チャーガンジューネー?」
(こんにちは。元気にやってるかい?)
「ウー、ガンジューソーイビーン」
(うん、元気にやってるよ。)
沖縄の言葉には、独特の響きがありますよね。
やわらかくてかつ陽気なあの語り口には、なんだかとても不思議な魅力を感じませんか?
沖縄の人々は、自らの話す固有の言葉を「うちなーぐち」と呼びます。
沖縄の歴史や文化が生み出した、母なる言葉。
そのあゆみとしくみをちょっと学んでみませんか?
うちなーぐちは、いわゆる日本語の方言というより、全く違う言語なのではと思えるほど語感に大きな違いを感じますが、歴史をさかのぼれば、実は同じ大和言葉にいきつきます。
面白いことに、うちなーぐちには、現在本土で使われることの無い大和言葉の名残をたくさん見出すことが出来ます。
もっとも有名な例では、歓迎の意を表すうちなーぐち「メンソーレ」。これは「参り召しおわれ」が語源といわれています。
マイリメシオワレ→マイリメソーレー
→マイリミソーレー→メンソーレー。
また、「ごめんください」という挨拶語「チャービラ」は「来侍ら(きはべら)」が語源とされています。
もっとわかりやすい例では、こどもという意の「ワラバ・ワラビ」=「童(わらべ)」があります。
このようにうちなーぐちは、現代日本語よりも、奈良時代や平安時代の古語に近い形のまま存続している言葉であり、その意味で、いわば「日本語のタイムカプセル」とも言われる、貴重な存在でもあるのです。
それでは、現代日本語とうちなーぐちは、いつ頃から分岐していったのでしょうか?
それは、按司(あぢ)と呼ばれる首長によって沖縄が統合されていった14〜15世紀頃と考えられています。
日本語が漢語などの大陸の語彙を積極的に取り込んでいったのに対し、うちなーぐちは、そのような政治的要因と地理的要因から、独自に発展し、固有の文化を築き上げてゆきました。
近代に入り、うちなーぐちの歴史において最も忘れてはならないことは、語ることを禁止された時代があったことでしょう。明治維新とともに日本国家に統合された沖縄では、国によって定められた標準語が強要され、うちなーぐちを話した人間は見せしめに「方言札」というものを首から下げさせられ罰を受けました。驚くことにこの政策は戦後においてまた復活し、長年沖縄の人々を苦しめてきました。
しかし、そんななかでも、途絶えることなく、しっかりと現在も息づいているうちなーぐち。
このことは、いかに言葉というものが、人間の生活や文化と簡単には切り離せない、根本を支えるものであるのかを表していると言えるでしょう。そのような歴史を経て受け継がれてきたうちなーぐちには、沖縄のおばぁやおじぃたちの、平和への祈りがいっぱい、詰まっています。
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