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 CityDO!沖縄特集 沖縄特集TOP>> コラム「沖縄の楽器『三線』」 
沖縄の楽器『三線』
 沖縄の青い空、透き通る海‥赤瓦やシーサー、石垣とフク木‥
三線の音色を聞いていると、そんな沖縄の景色が目の前に広がってきませんか?
初めて三線の音色を耳にする人も、どこか懐かしい感じがしてきませんか?
沖縄の芸能楽器と言えば、『三線(さんしん)』。
そんな三線の歴史やいわれについて、ご紹介します。
こちらもCheck!>>  三線サークル取材レポ三線をゲームで体験

1.三線(さんしん)の歴史について
―― 大陸から琉球へ 文化の伝来 ――
 三線の原型は大陸(中国)で生まれました。定かではありませんが、13世紀から14世紀の沖縄県がまだ「琉球」という国だった頃、中国との貿易の際に『蛇皮線(じゃびせん)』が伝わってきました。そして、長い年月の間に工夫や改良が加えられ、琉球音楽の主要楽器となり、沖縄音楽を一変させるに至りました。
なんと、17世紀初頭には三線主取(ぬしどり)という役職まであったそうです。
 初めは、宮廷楽器として身分の高い人(それも男性のみ)しか演奏できなかった三線ですが、時代が流れ、一般庶民にも普及しました。

―― さらなる発展‥琉球から本土へ ――
 琉球国と日本国の貿易が栄えていた1560年頃、大坂の堺商人によって本土へと伝わり、琵琶法師(びわほうし)達が改良を加え、三味線として発展しました。本土では蛇の皮は手に入りにくかった為、猫や犬の皮が使われるようになりました。棹も紅木(こうき)や花梨(かりん)などで作るようになり、三線とは一味違った音色へと変わっていきました。
→三線と三味線の違い

―― 本当に三線が好きなんです ――
 沖縄が太平洋戦争の戦地となっていた頃、三線が庶民から取り上げられてしまいました。よぎない生活を送らなければいけない中でも、唄が好きな沖縄の人々が想うのはやはり三線の事‥樫の棒や米国配給の缶詰の空き缶を使って三線を作りあげてしまいました。この様にして生まれたのが、『カンカラ三線』です。


2.三線(さんしん)のいわれについて
 三線(さんしん)とは、3本の弦(ちる)がある楽器ということで、三線と呼ばれるようになりました。
3つの神と書いて、三神(さんしん)とも呼ばれ、3つの神様が宿る楽器とされています。

 三線の3本の弦(ちる)にはそれぞれ呼び方があり、一番太い弦を男弦(うーぢる)、真中の弦を中弦(なかぢる)、一番細い弦を女弦(みーぢる)と呼びます。そして西洋音階のド・ファ・ドにあたる音で調弦して弾きます。
 また、それぞれの弦にも意味や人間へのいましめが込められており、それらがまとまり、調和がとれることでいい音になるとされています。
【弦の意味】
男:王様
中:執行官(王様の命令を聞いて国民を動かす)
女:国民
【三つのいましめ】
男:平和(争いをしてはいけない)
中:平等(人は全て平等である)
女:自由(人は全て自由である)


3.沖縄の民謡の紹介
さて、そのような歴史といわれを持つ伝統的な楽器三線の音色にのせて、よく歌われる有名な民謡を二つ紹介します。
■てぃんさぐぬ花

てぃんさぐぬ花や 爪先(ちみさち)に染(す)みてぃ
親(うや)ぬし事(ぐとぅ)や 肝(ちむ)に染(す)みり

宝玉(たからだま)やてぃん 磨かにば錆す
朝夕肝(あさゆちむ)みがち 浮世(うちゆ)渡ら

夜走(ゆるは)らす船(ふに)や 子(に)ぬ方(ふぁ)星(ふし)見当てぃ
我(わ)ん産(ち)ちぇる親(うや)や 我(わ)んどぅ見当てぃ

誠(まくとぅ)する故(ゆい)どぅ あとぅや何時までぃん
思事(うむくとぅ)んかなてぃ 千代(ちゆ)ぬ栄い

なしば何事(なにぐとぅ)ん なゆる事(くとぅ)やしが
なさぬ故(ゆい)からどぅ ならぬさだみ

◆訳◆
てんさぐの花は 爪先に染め
親の言うことは 心に染めなさい
宝石も磨かなくては錆びてしまう
朝晩心を磨いて、世の中を生きていこう
夜走る船は 北極星を見ている
私を生んだ親は 私を見ている
誠実な人は 後はいつまでも
思っていることが叶って幸せである
成せば何事も成ることであるが
成さぬ故に成らないのだ

「てぃんさぐぬ花」は沖縄でもよく歌われるわらべ歌の一つ。
てんさぐ=ホウセンカのことです。
てんさぐの花
てぃんさぐぬ花
沖縄県民謡 うた/比嘉艶子・比嘉千津子
■安里屋ユンタ(新安里屋ユンタ) 

サー 君は野中の いばらの花か
 サーユイユイ
暮れて帰れば やれほに引き止める
 マタハーリヌ ツンダラ カヌシャマヨ

サー嬉し恥かし 浮名を立てて
主は白百合 やれほにままならぬ

サー田草取るなら 十六夜月よ
二人で気兼ねも やれほに水いらず

サー染めてあげましょ 紺地の小袖
掛けておくれよ 情の襷(たすき)

サー沖縄よいとこ 一度はおいで
春夏秋冬 みどりの島よ

「ユンタ」はユイウタ(結い歌)、「チンダラ カヌシャマヨ」はかわいらしい娘のことを指します。
「安里屋ユンタ」には、古くから竹富島で歌い継がれてきた「安里屋ユンタ」と「新安里屋ユンタ」「安里屋節」の3つがあり、それぞれ歌詞が異なります。現在、「安里屋ユンタ」といえば、伝統的な「安里屋ユンタ」よりも「新安里屋ユンタ」のことを指すことが多いため、ここでは「新安里屋ユンタ」を紹介します。
安里屋ユンタ
新安里屋ユンタ
沖縄県民謡 うた/宮城チドリ

   次ページ以降で三線の魅力をさらに詳しく紹介します。 三線サークル取材レポ
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