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アウトドア特集 川で遊ぼう、釣りを楽しもう!

その美しい渓流は、奈良県にありました。
  奈良県川上村。その名の通り、清流・吉野川の最上流にある村です。奈良県のなかでも、とりわけ美しい自然が残るエリアとして知られていて、キャンプ場やハイキングコース、温泉など、アウトドアのポイントも豊富です。
そして、この水源地の村にあるのが「中井渓谷自然塾」。渓谷というほど険しい景観ではなく、見渡す限りの緑と、美しい流れに恵まれた癒しのスポットです。学習室と休憩室を備えた「あまごの家」、渓流を利用した釣り堀、魚のつかみ取りができる人工川、バーベキュー施設、そしてアマゴの養殖場、これらの施設がそろっていて、小さな子どもも安心して遊ぶことができます。
私たちCityDO!編集部スタッフにとっては、大阪から高速道路を乗り継いでわずか90分で、こんなにきれいな自然に合えるなんて、ちょっと感動です。水のせせらぎ、鳥の声、アウトドア好きの私・オーレンは、これだけでテンションがあがります。新人スタッフのえのぴよも、オフィスで見るよりもイキイキとした表情をしています。
竿もエサも現地でレンタル。手ぶらでOK。
まず私たちが挑戦したのが、渓流釣り。吉野川の支流・中井川の渓流が、20区画の釣り堀りに分かれていて、本格的な渓流釣りを楽しむことができます。「中井渓谷自然塾」を運営する村人の一人、中西昭夫さんによると、ゴールデンウイークや夏休みは、家族連れやグループで朝から渓流釣りは大賑わい。逆に、平日はかなり空いていて、1日中静かに釣り糸を垂れている人もいるそうです。渓流釣りは1kgの放流で1人4,000円。時間制限はありません。
「子どもの頃に父親に海釣りに連れていってもらって以来、釣り竿は握ってことがないんです〜」と言うえのぴよに、「それじゃあ、マスを釣ってみる?」と中西さん。「中井渓谷自然塾」では、アマゴと同様マスも養殖していて、すばしっこいアマゴに比べて、初心者には比較的釣りやすいマスがオススメだそうです。
竿を貸してもらって、エサのイクラもゲット。「ミミズは嫌がる人も多いので、うちはイクラです」と中西さん。子どもや女性にとってはうれしい心遣いです。
 
大きなマスが、面白いように釣れる!
  さっそく、釣り糸を垂らすと・・・・。
びっくりするぐらい、釣れる、釣れる!釣りはいちおう経験者の私、オーレン。初めて魚を釣り上げた時の感動はありませんが、こんなサイズの大物を、しかも短時間で釣れるなんてビックリです! 素人が漫然と川で釣り糸を垂れていては、味わえない体験です。
川釣り初体験のえのぴよも、「わぁ〜、また釣れました〜」と大騒ぎ。まったくの初心者でも、釣りの醍醐味を味わえるのがいいですね。でも、魚が釣り針を飲み込んだ時がたいへん!
必死に釣り針をとるえのぴよの表情は真剣そのものです。こうした非日常体験ができるのも、アウトドアならではですね。
釣った魚は、後からバーベキューで食べられるとのこと、楽しみです!
つかみ取りは、大人もハマる面白さ。
渓流釣りの後は、人工川でのアマゴのつかみ取り体験です。小さなプールのような人工川に、アマゴを十数匹放流してもらうと、さっそくサンダルに履き替えて水の中へ。素手でアマゴを追いかけます。
ところが、アマゴのすばしっこさといったら! 音を立てずに水中に手を伸ばしていても、するりとかわされてしまいます。コーナーに追い込めば簡単かも?と思いきや、最初はそれでつかめても、魚も学習するのか、後半は一筋縄ではいかなくなりました。でも、それがまた楽しい! 魚のつかみ取りは小学校の林間学校以来の体験ですが、夢中になってすっかり童心にかえってしまいました。
最初は苦戦していたえのぴよも、後半からはコツをつかんで、アマゴをしっかりつかんでいましたよ。
アマゴと私たちのバトルは、結局私たちが1匹残らずキャッチしたことで、私たちの勝ち! 水の中で魚と遊ぶって、本当に面白いですね。アマゴのつかみ取りは、子どもたちに大人気だそうですが、その理由がよく分かりました。大人もハマる面白さです。
 
釣った魚は、その場でバーベキュー!
  渓流で釣ったマスと、つかみ取りでゲットしたアマゴを竹串にさして、バーベキューです。つかみ取りをした人工川の目の前に、バーベキュー施設があるのです。炭も網も貸してもらえて(有料)、食材は持ち込みOK(持ち込み料ナシ)。しかもアマゴが1kgついて1棟6,000円で借りられるなんて、とってもリーズナブルです。
さて、塩をたっぷりと振りかけて、釣ったばかりの魚を炭火で焼きます。
さっきまで追いかけっこをしていたアマゴを焼くのは、心が痛みますが、大切な命。きれいに食べよう!と思います。こうした生き物との関わり方は、子どもたちにとって、本当に必要な体験かもしれませんね。
そんなことを思っているうちに、いい香りが漂い始めました。そろそろ焼けたみたいです。
まずは、アマゴから。川魚のくさみがまったく無くて、まるで鯛のような柔らかな白身です。文句なしに美味しい! 骨までバリッと食べられちゃいます。
大きなマスは食べ応え十分。サケ科の魚だけあって、しっかりしたうま味が口の中に広がります。ただし、マスは砂をかんでいるので、お腹は食べないでくださいね。
きれいな水にしか棲めない魚たち。
アマゴは、川の上流域の清流にだけ棲む魚です。この中井川にも生息しているそうですが、数は年々減っていて、「中井渓谷自然塾」では、川の水を使った養殖場で丹念に養殖しているそうです。また、秋から冬にかけてはアマゴが禁漁になるため、期間中は、養殖をしたマスで渓流釣りを楽しめるよう工夫しているとのことです。
「中井渓谷自然塾」では、こうしたアマゴをはじめとする魚たちの生態や、周辺の自然について学べるパネル展示も行っています。知っているつもりでも、詳しく知らなかった魚たちについて理解を深めることができるので、ぜひ「あまごの家」の学習室に足を運んでくださいね。
学習室のそばには、吉野杉の香りが心地よい休憩室もあります。地元・吉野で作られた堂々とした木のテーブルとイスが、この村の自然の豊かさを静かに伝えてくれます。
 
自然と遊ぼう、自然から学ぼう!
「中井渓谷自然塾」に来るまでは、どうして「自然塾」なんて、名前がついているのだろうと思っていた私たちですが、渓流釣りやアマゴのつかみ取りを体験した後に、理解できました。楽しいだけじゃない、自然からたくさんのことを学べる場所だ、ということを。だから「自然塾」なんですね。  
オーレンはこんなことを感じました。
「キレイでしかも美味しい(笑)生き物が川に棲んでいることを知ったら 、川にゴミをポイ捨てする人も減るのではないでしょうか。自然のなかで遊んで、実際に体験することで、自然環境について考える良い機会になるはずです。ぜひ子どもたちに体験して欲しいな、と思います」。

えのぴよはこんなことを学びました。
「特に印象的だったのは、魚を釣って、自分の手で魚をつかんで、釣り針を魚の口から抜く時です。針が奥に入ってしまえば、魚の血で手が真っ赤になってしまいます。まな板の上で動かない魚をさばくことと、生きている魚をさわるということは、意味がかなり違うように思いました。普段、自分が生き物を食べていると感じる環境から離れていることを改めて実感しました。たまには、食料を「買う」ことをやめてもいいかもしれませんね」。


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