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日頃、見慣れた風景でも、ちょっと見方をかえてみませんか? きっと新しい何かが見つかるかも知れません。
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糸印 (写真提供:阿久根市役所) |
銅製印、個人所有。玉をくわえた唐獅子像の丸形印で、高さ3.3センチ、底面の直径3.8センチ。 わが国では室町時代の末期を戦国時代と呼び、約100年近くも戦乱が続きました。このため、各種の産業は大きな打撃をうけ、中でも上流社会の衣服の原料である生糸(絹糸)は、桑園の戦場化や民家の焼失で養蚕業ができず、全く生糸の生産は停止するありさまとなりました。 そこで中国産の生糸輸入となり、糸印による取り引きが始まりました。中国の商人たちは、生糸をわが国に輸入する際、生糸一斤(0.6キログラム)に対して一個の銅製印と受領書とを添えて送り、わが国の商人たちがこの生糸を受け取る際、量目をたしかめ、量目にまちがいのない時は、この印を受領書に押して返送するようにしたのです。 このように、生糸取り引きに使用された印であったので糸印と呼び、後世、日中貿易の証拠であるとともに、骨董品としても珍重されてきました。 古来より阿久根は、中国に対する南九州の主要な貿易港とされ海運業で栄えてきましたが、この糸印はこれらの事実を示す、重要な資料と言えます。
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