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長い長い年月を経て育まれてきた、各地独特の歴史や風土など、あなたの知らなかった事がきっと分かるはず。
俳聖殿
俳聖殿
俳聖殿

上野公園に俳聖松尾芭蕉を顕彰するために建てられた風変わりで壮大な殿堂の俳聖殿が建っています。この建物は、昭和17年(1942)芭蕉翁生誕300年を記念して、地元出身の代議士・故川崎克氏が私財をもって建築したものです。
木造檜皮葺き屋根の二層の塔建てで、初層は八角、二層は丸型という八角重層塔建式の特殊な構造の建物です。旅に生涯を送った漂泊の詩人芭蕉翁の旅姿を象徴しています。2階の屋根は旅笠、「俳聖殿」の文字(故川崎氏の書)辺りは顔、1階の八角型の屋根は衲衣(着用していた衣服)の肩から腰の姿、その屋根を支える周囲の柱は足と杖を表しています。設計者は建築学界の泰斗・故伊東忠太博士(東京大学名誉教授)で、氏は京都の平安神宮や東京の明治神宮・築地本願寺をはじめ数多くの建築物の設計に携わっています。
俳聖殿内には伊賀焼の芭蕉翁座像が安置されています。原型は芸術院会員の故長谷川栄作氏が製作、伊賀焼の研究家としても知られる故川崎克氏が自ら築いた伊賀窯をもって焼き上げたもので、等身大の伊賀焼はかつての陶窯の歴史に例を見ない大作であり、穏やかな風貌の瞑想像は陶芸芸術の傑作といわれています。
毎年10月12日の芭蕉翁の命日にはここで「芭蕉祭」が挙行され、翁の業績を称え遺徳を偲んでいます。また、全国から応募された俳句や連句が芭蕉翁像に奉納されるほか、「芭蕉祭」創設時からの選者献詠句並びに特選句、俳文学研究の優秀著作に贈られる文部大臣奨励賞の懸額もここに永久保存されています。
旅人と建築をひとつのものとして表現した日本でも類例のないこの建物は建築美術の上でも傑作といわれます。
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