奈良市特集
[奈良県]
私たちの住む奈良市は、人と自然・歴史が1300年にわたり共生してきた、世界に誇るまちです。
1898年(明治31年)2月1日、面積23.44平方キロメートル、人口29,986人で市制が施行され、近代都市として発展する素地や施設が徐々に整い、奈良市は政治、文化、交通の中心となる県都として発展しました。
奈良市のいいトコ!!
奈良市で憩い・楽しむ
若草山焼き〈若草山〉
奈良市内を見下ろす奈良のシンボル、若草山で行われる冬の代表的行事。冬の古都の夜空を赤々と染め上げ、山全体が浮かび上がるさまは壮観です。伝統行事としてはもちろん、火災予防のための役割も果たしています。
奈良市内の桜〈佐保川の桜〉
4月になると市内にはたくさんの桜が咲き誇ります。佐保川両岸から伸びる桜並み木の織りなすアーチは圧巻。江戸末期の奈良奉行・川路聖謨が植えた樹齢170年を超える川路桜も見どころの一つです。
なら燈花会〈奈良公園一帯〉
古都の夜を幻想的に彩る灯りのイベント。奈良公園に広がる8つのエリアで20,000本以上のろうそくが美しい灯の花を咲かせます。見るだけでなく、参加型の「一客一燈」もあり、夏の夜を楽しむことができます。
奈良市の名所・文化
東大寺(とうだいじ)
聖武天皇の発願で建立され総国分寺の役割を担いました。盧舎那仏坐像(大仏)を安置する金堂(大仏殿)、聖武天皇遺愛の宝物を納めた正倉院正倉(現・宮内庁管理)等、広大な境内には数多くの国宝建造物が点在しています。
興福寺(こうふくじ)
藤原氏の氏寺として建立されました。たびたびの火災で堂塔は焼失しましたが、そのたびに再建され、伽藍を保ってきました。鎌倉時代再建の北円堂・三重塔、室町時代再建の五重塔・東金堂の4棟が国宝です。
元興寺(がんごうじ)
6世紀に飛鳥に建てられた法興寺(飛鳥寺)を、8世紀に平城京に移して建立。奈良時代の僧坊(僧の住まい)の部材を再利用して鎌倉時代に建てられた本堂(極楽堂)と禅室(共に国宝)があります。一部には今も飛鳥時代の屋根瓦が葺かれています。
奈良市の特産・名物
奈良漆器
わが国の漆工芸発祥の地として、正倉院や社寺の宝物に範を求めた作品も模写の域を脱し、なかでも螺鈿(らでん)塗の技法は奈良の独壇場です。
赤膚焼
大和郡山城主の保護奨励の下に小堀遠州七窯の一つとされ、茶人好みの陶器として知られてきました。多くの作品を今に残す奥田木白によって更に名声を高めました。
奈良団扇
春日大社の神官が軍器の形を模倣して作ったのが始まりです。正倉院模様や奈良の風物を透し彫りした風雅なものです。