新庄市の名所・文化
故郷探訪
新庄は、新庄藩の城下町として栄えたまち。数多くの史跡や文化財が残されています。古い歴史に新鮮な感動を求めて、新庄の文化遺産を訪ねてみませんか。
雪のふるさと
雪のふるさと新庄 昔語りの聞こえるまち
長く厳しい冬の間、人々は「いろり」に集い、夜になると、子どもたちは祖父母に昔話や伝説を聞かせてとせがむ…。こうしていまも数多くの昔話が残され、語り継がれている。昔話はまた、まちづくりの資源としてさまざまな形で生かされている。
民話のとおり
金の茶釜とおり(駅前通り)、こぶとり爺さまとおり(中央通り)、かわうそど狐とおり(大町通り)、鴨とり源五郎とおり(南本町通り)、笠地蔵とおり(北本町通り)の5つがあります。
とおりには、かわいらしいモニュメントや夜になると絵の変わるイラストなど、お話を楽しめる工夫がいっぱいあります。
所在地 | 新庄市本町 |
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電話番号 | 0233-22-2111(商工観光課) |
アクセス | JR奥羽本線「新庄駅」 |
新庄ふるさと歴史センター
新庄まつり・城下町・雪国文化の三つの視点から新庄を紹介している市の歴史・文化施設で、地階の雪国民俗館では、この地方の生活の知恵が凝縮された農具・民具1万点余りを収蔵・展示しています。その規模は東北最大級といわれています。
- 山車会館(1階): 新庄まつりの優秀山車2台を常設展示。
- 歴史民俗資料館(2階): 新庄の歴史を紹介し、この地方の先人の暮らしがわかります。
- 雪国民俗館(地階): この地方の生活の知恵が凝縮された農具・民具1万点余りを収蔵・展示。
所在地 | 新庄市堀端町4-74 |
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電話番号 | 0233-22-2188 |
アクセス | JR奥羽本線「新庄駅」 |
わらの文化(ふるさと歴史センター「雪国民俗館」)
わらは、米の副産物。軽くてやわらかい特性を生かしてさまざまな民具に加工されました。使い終わって役目を終えたわらは、肥料として大地に戻っていきます。
かさ
あごひもで固定することで両手を使って作業することができます。現在も新庄まつりなどで、日よけとして使う人もいます。
みの
コートや合羽のように作業着として幅広く使用され、冬の雪や風から体を守るために、肩から背中にかけて着用します。
わらてぶくろ
わらの性質を生かしたつくりで、通気性と保温性を兼ね備えています。
ふかぐつ
冬の防寒用につくられた靴。現在の長靴のような形状で、雪の進入を防いでくれます。
雪の里情報館
大正15年、雪の代議士といわれる松岡俊三(村山市出身)が「雪害は天災にあらず人災なり」と全国に雪国救済運動を提唱しました。
これを機に国の調査機関の設置運動が展開され、昭和8年、ここに「積雪地方農村経済調査所」が設置されました。新庄市では、雪害救済運動発祥の地としての歴史を永く未来に伝え、全国に情報を発信する施設として、平成9年11月に「雪の里情報館」を開館しました。
所在地 | 新庄市石川町4-15 |
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電話番号 | 0233-22-7891 |
アクセス | JR奥羽本線「新庄駅」 |
ひなめぐり
古代雛と最上川
最上川は、奈良時代から舟運によって日本海側と太平洋側を結ぶ交通の物資輸送の大動脈として、大いににぎわっていたと万葉集に記されています。最上川は、物資のほか華やかな都の文化を運んできました。その文化のひとつが雛人形で、享保年間(1716~1736)、多くの紅花商人が雛人形を持ち帰りました。300年も前の古代雛たちが今でもこの地でその美しさを誇っています。
まちなかひなめぐり(4月初旬開催 中心商店街)
所在地 | 新庄市堀端町4-74 |
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電話番号 | 0233-22-2188(新庄ふるさと歴史センター) |
アクセス | JR奥羽本線「新庄駅」 |
享保雛(きょうほうびな)
最上川舟運の発達時期と重なる享保年間に流行したため、雛人形の主流となっている。比較的大型で、面長の顔が多く、装束は金襴や綿を用いているため、豪華な印象を与えます。
古今雛(こきんびな)
江戸にて生まれ人気を博し、現代の雛へと受け継がれています。目にガラスなどをはめ込む精巧さと、美しい装束と顔立ちで、京都・大阪へと次々に広がっていきました。