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| 人気歌手の平井 堅さんの歌詞にも登場します。飲みやすいし、ボクも作りやすいし(^^;)… |
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| 【カシス・ソーダ】 Cassis soda |
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友人がオープンさせた店の3日目、「悪いな、遅くなって」準備中にもかかわらずスツールに腰掛けた。
『遅くなって』は、オープン時に顔を出さなかったという意味を込めて、の俺に、「いいや、さすがに多かった(客が)から、かえって今日のほうがゆっくりしてもらえるかもな」と準備をしながら、傍らのセットする前のおしぼりを投げてよこした。
「女の子のスタッフが入るんじゃなかったっけ?言ってたよな」
「そろそろ来る頃だ。一杯目はオゴリだ、あとはしっかり金使ってくれ」と
カウンターからピルスナ−グラスに注がれたビールが差し出された。
BGMにジンバブエの民族音楽を流し、照明を落としたところでタイミングよく店のドアが開いた。
「おはよ」と友人がドアの方に向かって言う、視線を向けると女の子が入り口に立ち尽くしたまま、固まってしまったかのように、しかし視線は俺の顔を擬視している。
「どこかで見た事あるなぁ」と、自分が近視の為にその相手が誰だか判らず、それでも彼女の様子から、見覚えがあるのだろうと思い適当に口走った。
背後を通り過ぎカウンターの中に入って正面に立った彼女が「久しぶり」と、その時になってやっと、6年前に別れた彼女と再会したこととなった。
「なんだ知り合いか、残念だな」と友人が言った後、他の客が入って来た。
「元気?一杯どう?」「じゃ、カシスソーダ」昔から好みは変わっていない。手際よく注いでから絞ったレモンをそのまま中に放り込む。
「全く会わなかったよな、同じ街にいながら」と言うと「私は見たかけた事があるわよ、お子さんと公園にいるところを」と言われて「あ、見かけたの?…やっぱり公園で遊ばせるのが一番いい、小さい頃は特にね、金かからないし」と表情が苦笑いになっていないか気になってしまった。
「やっぱり家庭持ったんだ、何処に住んでるの?」
「なに?引っ掛けたのか?」と言った瞬間、気分が楽になった。
話題に出そうかどうかを考えている事を彼女は解っていて、そう言ったのだろうか。
二人にとって色々あり過ぎた日々を、あたり障りのない想い出話もするうち、「こんど焼肉行こうか、むか〜しの約束、早い時間にね」と、今はバツイチであるという彼女が言った。
まったく覚えてはいない約束を「そう…か、そういえば行ってなかったよな」と言った俺の瞳を覗き込みながら、不思議な笑みを浮かべて彼女は、グラスを口元に持っていった。
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written by Ipaken |
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