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昔からよく飲まれているスタンダードカクテル。
普通はライウイスキーを使用するが、カナディアンやスコッチ、少し味が違ってくるけどバーボンで代用してみてもいい。 |
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| 【マンハッタン】 Manhattan |
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ニューヨークの地下鉄コンコースや駅前広場。現在は日本人が思っているほど危険ではなく、観光客までもが自由に利用している。
そこはストリートミュージシャンの集まる場所でもある。といっても日本のそれとは比べ物にならないほど、ハイレベルな音楽を聞かせるアーチスト達もたくさんいる。
そしてひとたび認められるとMTA(ニューヨーク市交通局公認アーティストだけに与えられる)の称号を与えられるのだ。
そこに津軽三味線でブルースを唄う異彩な邦人男性を、最近見かけるようになった。小さい頃から日本で三味線の手ほどきを受けてきたという。
その彼が、アポロ劇場のブラック・ミュージックの登竜門である『アマチュア・ナイト』に出演するというから驚いた。
黒人&ラティーノが9割というハーレムの真っ只中、三味線を引っさげた日本人が『レイチャールズ』をやるという彼の度胸に脱帽するも、音楽に耳が肥えたこの街の人々に通用するのか、という一抹の不安もあった。
結果はというと、その新鮮な音がハーレムに住む本場のR&Bを聞き慣れた人々をして『 bravo!』『 He's real!』(素晴らしい、アイツは本物だ!)とスタンディングオベーションの嵐
しかしその後、行きつけのバーで彼の第一声は、「どうしよう…」だった。
「ラッキーパンチでベルトをモノにした二流ボクサーみたいだな、次の防衛戦のナンバー2には勝てっこないって顔してるぜ」そう言って彼に差し出したカクテルは『マンハッタン』
ここで二十年間バーテンをやっているというメキシカンのレネは、この街から成功して行ったミュージシャンを何人も見てきた。
「この街のスタンダードカクテルだ、いや世界中のだ。色んなのが出て来ては消えるが、スタンダードはいつになってもいいものさ、お前さんのスタンダードは、そのナントカって楽器だろ」
そう言って巻きタバコに火を点け「しかも真似できる奴なんて、ここには居ねえんだから」と煙を吐きながら言った。
グラスに口をつけマンハッタンをひとくち飲み、今度は純粋な津軽三味線を聞かせてやろうか、と彼は考えた。
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written by Ipaken |
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