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| 今回は番外編、リキュールを自分で作ってみよう! |
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| 【コーヒーリキュール】caffee liquer |
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上海からやって来た留学生のジェイジェイは、中国人らしく、という表現が正しいのかどうか分からないが、とにかく何でも喰う。
日本の食生活に不安は無いのか、と思っていたが、それも要らぬ心配だという事が、奴と初めてメシを喰いに行ったときに分かった。
空を飛ぶものは飛行機、海の中のものは潜水艦、四本足のものなら机と車、それ以外なら何でも食べる。それはもう豪快で、あれほど好き嫌いなく平らげれば、見ていて気持ちがいい。
ただ、ごく稀に日本人にも見られるように、コーヒーが苦手のようだ。
「いい大人がコーヒーを飲めない?」否、これは俺にとって珍しい話ではない学生時代にもそんな男がいたのを覚えている。
ジェイジェイは日本茶は飲めるのだが、コーヒーは一口も飲まない。聞いてみたが「美味いとは思わない、苦いだけの飲み物」らしい。
そんなジェイジェイがある日「コーヒーを飲めるようになりたい」と言い出したのである。
実は最近、付き合い始めた彼女が『大のコーヒー党』で、彼女の家に行った時は、いつも自慢のコーヒーを淹れてくれるのだという。しかも好みはエスプレッソらしい。豆の焙煎のウンチクまで語って聞かせる、と言うから相当な通のようだ。
「よし、じゃあコーヒーを飲めるように、協力してやるよ」と、ジェイジェイを連れて行ったのは、スタバでもドトールでもなく、いつものBAR。
「マスター、カルーア【※2】をロックで二つ」
出てきた濃茶の飲み物を「これは何の酒だ?コーヒーみたいだ」と、しかめっ面で聞くジェイジェイに「コーヒーが飲めるようになる、魔法の酒だ」と勧めた。
コクッと一口飲んだジェイジェイは「美味い!」といってもうひと口、ふた口と、「もう一杯」と、二杯目はゆっくり味わっている様子だった。
「君の場合、食わず嫌いってやつだったのか?子供の頃に飲んだ、苦い飲み物の記憶のままだったんだな」と言ったが、言葉の意味は理解できていないようだ。
後日「コーヒーが飲めるようになった」というジェイジェイと食事に行った。ファミリーレストランで、お気に入りのグラタンのあと、食後のコーヒーを美味そうに飲んでいた。ミルクをたっぷり入れてではあったが。
ブラックを味わえるように特訓するのは、彼女の役目のようだ。
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【※1】
カルーアミルクは、代表的なカクテルで「カルーア」という銘柄のコーヒーリキュールとミルクを混ぜたもの、カルーア以外のコーヒーリキュールが使われる事もあるが、概してカルーアミルクと呼ばれる事がほとんどである。
【※2】
コーヒーリキュールの中で有名なのは、ラムベースのカルーアという銘柄。
もともと「コーヒー」を意味するアラビア語である『カルーア』は、社名でもあり、コーヒーリキュールの代表格で、一般に広く知れ渡っているので商品名でなく酒の種類と思われることが多い。豆も高級なものを使用している。
他の銘柄のコーヒーリキュールに、アルコールが40度と高い『KAMOK』などがある。
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| written by Ipaken |
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