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さながら日本のバブル景気の頃を彷彿とさせる現在の上海。
その表と裏、光と影が、妖しげな魅力を放ち、人々を引きつけてやまない。その大都市のネーミング。
夕暮れのイメージ、魔都上海の名のごとく妖しげな魅力のカクテル。 |
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| 【上海】shanghai cocktail |
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横断歩道を渡っていると右折車輌が突っ込んで来た。
とっさにかわしたが、危うく跳ねられそうになった。歩行者や自転車といった小さな者が優先される日本と違い、この国の道路では大きなものが強い。
たとえこちらが青信号であっても、交差点を曲がってくる車は、クラクションを鳴らしても停まろうとはしない。
しかし歩行者も、赤だろうが車が来なければ、信号を守ろうとせずに横断する。
『道路で考え事でもしながら歩いていたら、命が幾つあっても足りないぜ』と、通りの向こうで、俺の様子を見ていた陽気な上海人、アレックスは流暢な英語で言う。中国名では呼びにくいので彼を通称で呼んでいる。
週末、この国で唯一の友人であるアレックスと飲みに出かけ、この大都会のあらゆる情報を聞かせてもらうのが、異国で仕事をする俺にとって、ストレス発散の特効薬だった。
二人で入った、上海で最も最先端のクラブ「YY」のスタンドカウンターに寄りかかり、『色々世話になったな』と、彼が注文したカクテルグラスを持ち上げる。
『けっこうキツい酒だな』と言う俺にアレックスは、『いつものスコッチの方がよっぽど効くさ』と3分の1を飲み干し『上海ってカクテルだよ、最後に飲んでおこうと思って、まあ、日本のBARにもあるだろうがな』と笑う。
『しかし皮肉なもんだな、日本人の俺がここに残って、中国人のお前が日本に行くなんて』そう言うと彼は黙って微笑んだ。
2杯目でかなり廻ってきた。
「いいか、道路を歩くは危ないから気をつける」と、日本語でそう言ってアレックスは残りの酒を飲み干した。
「たいしたもんだな、そこまで喋れるようになったのか」と驚く俺に、「上海語覚えるは、上海の彼女を見つけろ」と、また日本語で、アレックス自信が日本語を習得した方法をアドバイスしてくれた。
上海語と英語は喋れるが日本語が全く理解できなかったアレックスが、観光に来ていた日本人女性と知り合って2年。
言葉の壁を越え、海を隔てた遠距離恋愛に終止符を打つ。
異国の花嫁の故郷に住む決意をした彼のアドバイスには、なるほど説得力があった。
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| written by Ipaken |
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