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お客にお猪口を選ばせてくれる粋なお店があるように、器を愛でながら飲むのも、日本酒ならではの楽しみです。冷酒なら切り子のグラスを冷蔵庫で冷やして、あるいは華やかな久谷焼きのお猪口で。燗したお酒なら、渋い備前の盃がいいかもしれません。
「燗の酒なら、お猪口ではなく、飲み口の広い盃タイプの方がおいしく飲めます。冷酒は薄手のグラスの方が、口の当たりがソフトだと思います」と石丸さんからのアドバイスです。 |
日本酒は主に4つに分けられます。爽やかな飲み口の「爽酒(そうしゅ)」、コクのある「醇酒(じゅんしゅ)」、香りを楽しむ「薫酒(くんしゅ)」、古酒と言われる「熟酒(じゅくしゅ)」です。これらお酒の個性に合わせて料理を用意すると、日本酒の味わいが一層引き立ちます。
例えば、すっきりとした爽酒は、軽い味付けのお料理にぴったり。石丸さんのお店では、高野豆腐を炊いたものや、はも皮ときゅうりの酢の物などを用意するそうです。
一方、男っぽい味が自慢の醇酒なら、しっかりとした味付けの煮物と相性バツグン。「今の季節なら、だいこんとブタ肉をじっくり煮込んだ1品がお勧めです」と石丸さん。
食前酒としても楽しめる薫酒は、素材の味そのものを味わう料理と一緒に。石丸さんなら、菊菜をさっとゆでて、ゴマやカツオをふった一品をお客さんにお出しするそうです。また、薫酒は刺身とも合います。フグをはじめ、身のしまった白身魚と一緒にいただくのは、冬ならではの醍醐味です。
深い味わいが特長の熟酒は、脂っこい料理と。魚のアラ炊きや中華料理とも合います。
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海の幸、山の幸、里の幸がふんだんに盛り込まれたおせち料理も、日本酒との相性がバツグンです。ただ、お正月三が日ずっとおせち料理では、飽きもくるもの。そこで石丸さんお勧めなのが「温かい料理と燗酒」の競演です。
人肌に温めたお酒なら、どんな料理でもグッド。熱燗なら、鍋物やおでんなどに合います。燗をすることでアルコール度数が2℃ほど飛んでしまうため、お酒にあまり強くない人も、鍋を囲んで、じっくりゆっくり熱燗を飲んでみてはいかが? |
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