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そうめんの歴史

6.未来へ羽ばたくそうめん

 明治時代は産業革命の時代である。明治16年春、佐賀県出身の真崎照郷が考案した製麺機第1号が完成する。彼の考案した製麺機の仕組みは、現在に至る製麺機の基礎となるもので、その創意工夫と苦労のほどが伺われる。大正時代になると機械麺が全盛を迎え、麺食文化は食品産業の重要な柱になっていった。

 その影で、安い機械麺の普及や外国産小麦の流通のため、輪島や灘、三春など江戸時代に名を馳せた素麺の名産地が次々と姿を消していった。

 しかし、それでも農家の副業として手延べめんを作り続けた地域があった。今回、そうめん特集にて取り上げた各産地がその代表例である。21世紀を迎えた情報化社会のなかで、伝統ある手づくりの地域特産品、というブランドのもつ価値と意味は、より大きなものになっている。家内制手工業で作られてきた素麺も、今や組合や製麺会社などによって、より均質で高品質なものが流通するようになった。加えて、素麺が姿を消したかつての名産地においても、地域振興とブランド復興のため、そうめんづくりが試みられていると聞く。

 日本人にとって、米の次になじみ深い【そうめん】。そうめんを巡るドラマは、日本の食文化を味わう旅なのかも知れない。
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