【番外編】讃岐うどんブーム考(1)

讃岐うどんが全国的に大変なブームにある。
のどかな田園風景のなかでひっそりと営業している製麺所の前に、道イッパイの観光バスが大挙して押し寄せ、かけうどん1杯200円の店を観光客が占拠している。
観光資源に恵まれ、観光客に手厚い香川県とはいえ、これまで全く見られなかった光景だ。
そうめんと同じく地方名産品、小麦から作られる麺として、共通点もある讃岐うどん。
本稿では、この讃岐うどんブームを少し追いかけながら、地方の名産品がブームとなるチャンスとリスクについて考えていきたいと思う。
今回はまず、讃岐うどんの魅力と秘密に迫ってみよう。
香川県以外の土地で「讃岐うどん」の暖簾を掲げた店の多くが、なぜか本場育ちの香川県民の不評を買う傾向がある。県民が敏感に反応するその違いを知れば、讃岐うどんの個性も明らかになる。
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