大阪たこ焼き特集 大阪たこ焼き特集TOP >> [コラム5] たこ焼きの原型現る!
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たこ焼き進化論 たこ焼きの原型現る!

くぼみのある銅板で焼いた明石焼を見たからか、小麦粉に野菜などの具を入れて、鉄板で焼いていた一銭洋食の職人が、ともあれこの丸いくぼみに、いつもの生地を流し込んでみようと考えたのか。小麦粉でできた、ひと口サイズの商品が昭和初期に誕生します。小さな球形にまとまったその形から名づけて「ちょぼ焼き」

駄菓子屋や屋台で、手軽に焼けるこのちょぼ焼きは、再び子供のおやつとして大阪でブームとなります。このちょぼ焼きがたこ焼きの原型であると言われています。

ちょぼ焼きは大阪の食文化のなかで進化します。何より大阪はダシと薄口醤油が売りの食い倒れの街。庶民の街大阪では、少しでも安く、少しでも美味しいものを求めてしまうのが人情。当時のソースは、原料となる香辛料が漢方薬と同じだからと、薬局で売られていたような、ちょっと値の張る調味料ですから、少しでも安く工夫すると、ソースではなく醤油という選択肢が出てきます。

さらに、お手軽にできる「ちょぼ焼き」を工夫して、大人向けの味つけができないものか。熱効率の良い銅板ではなく、鉄板でじっくり焼いてみたらどうなるか。ちょぼ焼きよりも丸く仕上げたらどうなるか。こうして誕生したのが「ラヂオ焼き」です。

熱伝導の早い、つまりすぐに温まる銅板で素早く焼き上げる「明石焼」とちがい、「ラヂオ焼き」は鉄板で焼き上げるため、表面が堅く固まります。今のように火力調整の容易な、ガスコンロなどといった便利なものがない昭和初期の屋台。七輪の炭火焼きですから、火加減や温度調整に銅板や鉄板の果たす役割は大きなものでした。ふわふわ柔らかな「明石焼」と表面のカリカリな歯ごたえの楽しい「たこ焼き」との分岐点は、銅と鉄、焼く板の違いが生み出したものなのです。※

鉄板と球形をクリアして、残る「たこ焼きの条件」は、アト1つ、タコです。

※火力の調節が効きやすい現在のたこ焼き店では、すばやく調理できるよう銅板を使っているお店も増えています。

(取材協力:「株式会社会津屋」)

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