富士山を構成する3つの火山

富士山は高さと山体の大きさに於いて日本最大の活火山である。富士山は最近10万年で急速に大きく成ったと考えられており、その意味では「若い火山」に分類される。現在見えている山の外観は約1万年前から噴火活動を開始した新富士火山であり、その下に約70万年前から活動していた小御岳(こみたけ)火山と約10万年前から約1万年前に噴火した古富士火山がある。

噴火史

新富士火山の活動

新富士火山の噴火では、溶岩流・火砕流・スコリア・火山灰・山体崩壊・側火山の噴火などの諸現象が発生しており、「噴火のデパート」と呼ばれている。また新富士火山の火山灰は黒色が多い。新富士火山の噴火は地層的にも新しく、また8世紀以後には日本の古文書に富士山の活動が記載されており、噴火について貴重なデータを提供しているが、噴出源および年代が明らかになっていない溶岩流も多くある。しかし成果もあり、2001年から2003年に行われたスコリア丘のトレンチ調査によれば、9世紀には割れ目噴火が多く発生し、山頂を挟み南北両山腹で溶岩を噴出し溶岩流を流下させていた。

諸説あるが、古記録によれば新富士火山の噴火は781年以後16回記録されている。噴火は平安時代に多く、800年から1083年までの間に10回程度、1511年等に噴火や火映等の活動があったことが、複数の古文書の分析や地質調査から明かとなっている。一方、文書によっては、1560年頃、1627年、1700年に噴火活動があったとされているが、信頼性は低い。また噴火の合間には平穏な期間が数百年続くこともあり、例えば1083年から1511年まで400年以上噴火の記録がないが、記録文書が散逸し残されていないだけで、噴火活動自体がなかったとは断言できない。実際に、1435年~1436年には火映が記録されている。

噴火様式の違い

864年貞観噴火と1707年宝永噴火の噴出物の化学組成は玄武岩質でほぼ同じである。しかし、噴火様式は大きく異なり、864年貞観噴火が溶岩流で1707年宝永噴火はプリニー式噴火の爆発的噴火であった。この2つの噴火様式を分けたのは、マグマの脱水過程、噴火機構に違いがあったものと考えられている。具体的には、玄武岩質噴出物中の斜長石の高圧下(約195MPa)のリキダス温度付近での溶解実験と結晶組織の分析から、864年貞観噴火は上昇したマグマはマグマ溜まりで若干の時間滞留し、脱水及び発泡と脱ガスが行われ新たなマグマが供給された後に噴出をした。また、1707年宝永噴火は地下20km付近のマグマが滞留することなく上昇したため、脱水・発泡・脱ガスがほとんどなく、結果的に爆発的な噴火となった。

縄文時代以降の主な噴火の歴史
約3000年前 縄文時代後期に4回の爆発的噴火を起こした。これらは仙石スコリア(Sg)、大沢スコリア(Os)、大室スコリア(Om)、砂沢スコリア(Zn)として知られている。富士山周辺は通常西風が吹いており噴出物は東側に多く積もるが、大沢スコリアのみ東風に乗って浜松付近まで飛んでいる。
約2900年前 富士山の東斜面で大規模な山体崩壊が発生、泥流が御殿場周辺から東へは足柄平野へ、南へは三島周辺を通って駿河湾へ流下した。これは御殿場泥流と呼ばれており、この泥流が堆積した範囲は現在の三島市の広い地域に相当する。山体崩壊が発生した原因は現在の所特定されていないが、崩壊当時顕著な噴火活動がないこともあって、富士川河口断層帯ないし神縄・国府津-松田断層帯を震源とする大規模な地震によるのではないかという説ある。
800年~802年(延暦19年) (旧暦)3月14日から4月18日にかけて噴火。延暦大噴火
802年(延暦21年) 1月8日 この噴火により相模国足柄路が一次閉鎖され、5月19日から翌年の5月8日までの1年間は、筥荷(箱根)路が迂回路として利用された。
864年(貞観6年) 貞観大噴火 864年6月~866年初頭にかけて活動青木ヶ原溶岩を形成した噴火で、山頂から北西斜面約10kmの(現在の長尾山)から大量の溶岩流出とスコリア噴火とを起こす。
「の海(せのうみ)」は富士北麓にあった広大な湖の名だが、この時の溶岩流により埋め立てられ、水面の大半を失った。埋め立てを免れた西端部、東端部はのちに精進湖、西湖として知られた。流れ出た溶岩は一帯を広く覆い、「青木ヶ原溶岩」を形成した、その後この溶岩の上には新たに森林が形成され、現在では「青木ヶ原樹海」の通り名で知られている。この貞観大噴火は、貞観地震の5年前に起きた。
937年(承平7年) 噴火。
現在の河口湖と富士吉田市の間にあった「御舟湖」を埋め、剣丸尾第1溶岩を噴出させた噴火とされる
1704年
(元禄16年末~17年初頭)
鳴動
1707年 12月16日(宝永4年)旧暦11月23日 宝永大噴火大量のスコリアと火山灰を噴出。この噴火は日本最大級の地震である宝永地震の49日後に始まり、江戸市中まで大量の火山灰を降下させる等特徴的な噴火であった。
1854年
(嘉永7年・安政元年)
安政東海地震発生。直後、富士の山頂に異様な黒雲がかかり、8合目付近に多数の火が上がる様が眺められたという。
2012年 (平成24年) 2月10日 富士山3合目(山頂の北西約6km)の山腹で僅かな噴気を確認したが、4月と5月の現地調査では湯気、温度の異常、硫黄臭は認められず。
宝永大噴火以降の活動

宝永大噴火後、富士山では大規模な火山活動はなかったが、江戸時代晩期から、昭和中期にかけて、山頂火口南東縁の荒巻と呼ばれる場所を中心に噴気活動があった。この活動は1854年の安政東海地震をきっかけに始まったと言われており、明治、大正、昭和中期に掛けての期間、荒巻を中心とした一帯で明白な噴気活動があったことが、測候所の記録や登山客の証言として残されている。この噴気活動は明治中期から大正にかけて、荒巻を中心に場所を変えつつ活発に活動していたとされる。活動は昭和に入って低下し始めたが、1957年の気象庁の調査においても50℃の温度を記録していた。その後1960年代には活動は終息し、現在山頂付近には噴気活動は認められていない。しかしながら、噴気活動終了後も山頂火口や宝永火口付近で地熱が観測されたと記録されている。以上のように、富士山がつい近年まで噴気という火山活動の諸形態の一つを続けていたという事実は、富士山が現在も息づいている活火山である証拠である。

地震との関係

宝永大噴火は宝永地震の49日後に発生している。そのほかに南海トラフや相模トラフを震源とする地震や近 隣地域地震の前後25年以内に、富士山に何らかの活動が発生している事例が多く、地震と富士山活動とは関連性があるとされる[9]。 また、噴火活動ではないが、1331年の元弘地震(M7)や1792年、1891年濃尾地震では地震の震動で山体崩壊 や大規模な斜面の崩落が発生したと記録されている。

富士山ハザードマップ


富士宮市全体の災害予測図

富士山火山ハザードマップ

 富士山が噴火したとき、市民や防災機関の火山防災対策の基礎として、重要であると思われる被害の影響などの情報を記載した地図が富士山ハザードマップです。
 もし富士山が噴火したら、自分の家や職場などにどのような影響が出て、安全を確保するためにはどう対処すればよいかを確認するために利用してください。
 地図面は、富士山が噴火した時に、どのような災害でどのくらいの影響を及ぼすのかを示した市全域の災害予測図です。
 概要面は、富士山全体の災害予測図を中心に、噴火現象、避難する時の注意点などが書かれています。作成に当たっては主に過去の噴火実績を基礎資料としています。
 「噴火による現象」は、過去に起こった災害の中でも、その発生の実績や頻度から、被害の発生が予想される現象(溶岩流、火砕流、融雪型火山泥流、降灰、噴石、土石流)を記載しています。これら以外にも洪水氾濫、水蒸気爆発、岩屑なだれ、火山ガスの発生などの現象もあります。
 災害予測図について注意していただきたいのは、噴火した場合に、表示された全ての範囲に同時に影響がでるわけではないということです。
 例えば噴火口が富士山頂の北東側であったなら、富士宮市への溶岩流や火砕流による影響はないと考えられます。しかし、風向きによっては火山灰が降ってきたり、堆積した火山灰と降雨によって土石流が引き起こされたり、噴石が飛んでくる可能性もあります。従って、溶岩流か降灰かなどの噴火現象はもちろん、噴火の規模や位置、気象条件によっても影響する範囲や被害が変わってきます。
 ピンク色に塗られた部分は、噴火しそうな時や噴火が始まった時、すぐに避難が必要な範囲(火砕流、噴石、溶岩流(3時間程度))を示しています。しかし、気象条件などにより、範囲の外側にも影響が及ぶ可能性もあります。反対に、すべての範囲が同時に危険になるわけではありませんので、噴火しそうな時や噴火が始まった時には、気象庁が発表する火山情報や、市の広報などで状況をよく確認した上で避難行動をとる必要があります。
間違った情報やハザードマップのみに頼った解釈による行動は、社会的な混乱を招く恐れもあります。

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