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岩国藩主吉川公に献上され、喜ばれていたことから別名「殿様寿司」とも呼ばれます。大きな木枠に岩国特産のレンコン、瀬戸内の魚のすり身など、季節の具材と寿司飯を交互に重ねて押す豪快な作り方が特徴で、錦帯橋周辺の料理店や旅館で食べることができます。

日本酒造りの命は米と水、名醸造地には必ず名水が湧いています。岩国の地酒は、錦川の水を用いて独特のまろやかさを創りだしました。

明治初期からの伝統を受け継ぎ、高品質の基準を満たした高森牛の柔らかい肉質と甘くとろけそうな美味しさは県内外で評価が高く、上質な肉が手頃な価格で食べられるのも魅力です。

平成17(2005)年、平成24(2012)年に、高知県で行われた「清流めぐり利き鮎会」で鮎の姿形、香りや身の味、ワタの香味などを審査した結果、全国の名だたる河川の鮎を抑えて錦川の支流・宇佐川の鮎が堂々のグランプリになりました。

レンコンは、先の見通しが良い縁起物として古くから親しまれてきました。岩国れんこんは、肉厚で柔らかい粘りのある食感が特徴で風味が良く様々な料理で味わえます。

由宇とまとは味が濃くておいしいと評判です。農薬の使用量を抑え、おいしさをひき出すために完熟してから収穫しています。

原産地である美和町岸根の地名から命名された岸根栗。粒が大きく、甘くまろやかな味わいが特徴で、その品質の高さは国の奨励品種として育種親にも利用されています。

錦川流域は、美しい水辺でしか栽培できないと言われているわさびが特産です。なかでも「花わさび」は錦町が最初に販売を手がけた地とされています。

こんにゃくは、錦川上流域の名産品です。近年では、こんにゃくを使ったオリジナル商品も数多く開発されています。

昭和48(1973)年に開窯した岩国焼は、岩国の土を活かし、風土に根ざした作陶の中で、伝統を継承しつつも、新しい岩国焼として四季のおもむきや文化を表現し深い味わいを醸し出しています。