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地域回想法というココロミ

市では昔懐かしい生活用具などを用いて、かつて経験したことを楽しみながら皆で語り合うことによって、脳を活性化させ、気持ち（心）を元気にする心理・社会的アプローチである回想法を平成14年度から積極的に導入しています。この地域回想法の拠点施設として、北名古屋市歴史民俗資料館（昭和日常博物館）の他に旧加藤家住宅、北名古屋市回想法センターがあります。

激動の昭和時代をテーマとした展示会を展開し、資料の収集・保存にあたる北名古屋市歴史民俗資料館。「昭和日常博物館」の名称で親しまれています。昭和時代の暮らしを再現した館内は、懐かしさにあふれる展示品でいっぱい。また「お出かけ回想法」の場にもなっています。

懐かしい道具がそろった歴史民俗資料館を見学しながら、楽しい思い出語りのときを過ごしませんか。

お出かけ回想法とは

回想法が注目されるなか、歴史民俗資料館を訪れる高齢者（個人および家族）、高齢者施設（団体）の見学が急増しています。高齢者施設、デイサービスにおいて遠足やバスハイクなどの呼称で博物館や懐かしいしつらえのある施設を見学するといった、お出かけ行事が、回想法に基づいて行われるとしたら、「お出かけ回想法」というジャンルがあってもよいのではないでしょうか。

施設に回想法を持ち込む、施設に道具を揃えていくのが従来の手法。もっと手軽に定期的に施設が計画している「お出かけ」を回想法の時間にしてみてはいかがでしょうか。

《お出かけ回想法で団体ご利用の際は、事前にご連絡ください。駐車スペース・トイレ・車椅子の貸出など施設面のご案内、お出かけ回想法の利用案内などをお伝えいたします。》

国の登録有形文化財である「旧加藤家住宅」内に作られた回想法事業の拠点となる施設。昔風の学校教室をイメージした部屋を有し、回想法スクールの実践の場となっています。

明治時代に建てられた主屋、土蔵などは平成11年に文化・歴史的価値が高いと評価され、国の登録有形文化財として登録を受けました。

名古屋芸術大学と地域が連携し、市内の小・中学校向けの音楽鑑賞教室やオペラ公演などのさまざまな文化活動を展開しています。

名古屋芸術大学との連携による公開講座は、音楽や美術など芸術大学の特性を生かした講座内容が人気です。

名古屋芸術大学と歴史民俗資料館などが連携した展示会。名古屋芸術大学の学生や卒業生たちが旧加藤家住宅に触発されたイメージや発想を表現したアート作品の展示や演奏会が行われ、地域市民の交流の場となっています。