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板橋区 内科

かとう内科クリニック

03-3977-8222 「CityDO!を見た」とお伝えください。

診療内容

甲状腺の治療

甲状腺疾患

甲状腺は首の前面、のど仏と鎖骨の間にある臓器です。日本には甲状腺疾患が非常に多く、約200人に1人は治療が必要とされています。
甲状腺疾患は検査をすすめる上で、甲状腺機能異常症と甲状腺腫瘍性病変の2つに分けて考えることができます。


甲状腺機能低下症

橋本病が代表的な疾患であり、体のだるさ、むくみ、抑うつ気分、便秘症、手足の筋肉のつりなどの症状を伴います。しかし軽度の低下症では症状が出ないこともあります。その他、高コレステロール血症、徐脈、心不全などで発見される場合もあります。

◆検査方法
採血にて甲状腺ホルモンを測定し、低下症の場合には橋本病の抗体(抗サイログロブリン抗体、抗TPO抗体)を測定します。その他の疾患の検索が必要な場合には超音波エコー検査を追加して行います。

◆治療方法
甲状腺ホルモン(チラーヂンS)の内服補充を行います。


甲状腺機能亢進症

バセドウ病が代表的な疾患であり、動悸、発汗、体重減少、手足のふるえ、下痢症などの症状を伴います。 その他、眼球突出や心房細動、低コレステロール血症、ALP値の上昇などで発見される場合もあります。

◆検査方法
採血にて甲状腺ホルモン、甲状腺受容体抗体(TRAb)あるいは甲状腺刺激抗体(TSAb)を測定し、超音波エコー検査を行って、バセドウ病かどうかの診断を行います。
バセドウ病でない場合(無痛性甲状腺炎、亜急性甲状腺炎など)を正確に診断することが最も重要であり、専門的判断が要求されます。

◆治療方法
バセドウ病の場合には、治療方法が3つ(薬物治療、アイソトープ治療、手術)あるためその選択を行うことになります。
バセドウ病以外の場合は病因を診断した上で適切な対応が必要です。


甲状腺腫瘍性病変

甲状腺は海産物に多く含まれるヨードの影響を受けるため、日本人の約4~5人に1人の割合で甲状腺に何らかの「できもの」ができます。その多くは「結節」と呼ばれる良性の過形成ですが、「腫瘍」の場合には良悪性の鑑別が必要となります。
腫瘍が小さな場合には自覚症状はなく、頸動脈エコー検査の際に偶然見つかる場合がほとんどです。しかし腫瘍が大きな場合には首の腫れとして指摘され、嗄声、喉の違和感などの自覚症状が出現することもあります。

◆検査方法
甲状腺に特異的な腫瘍マーカーを採血し、超音波エコー検査で腫瘍の大きさや血流の程度、辺縁の様子、周囲への浸潤や頚部リンパ節腫脹の有無など頚部全体を詳しく調べます。
腫瘍マーカーが高値の場合、あるいは超音波エコー検査所見で良性と判断しきれない場合には、良悪性の確定診断のために穿刺細胞診を行います。

◆治療方法
良性の場合には定期的な経過観察を行うことで十分です。
悪性の場合には手術による摘出が治療の第一選択となりますが、患者さんの希望をお聞きしながら、状況に応じて相談させていただきます。


甲状腺癌

◆手術
甲状腺癌の約90%は乳頭癌という進行が遅く、遠隔転移(肺や脳などへの転移)をあまりしないタイプの癌です。そのため手術により寛解を得られる可能性が高く、甲状腺癌治療の第一選択は手術になります。尚、手術の際に取りきれなかった部分や転移が疑われる場合には、手術後にアイソトープ治療を追加施行される場合もあります。

◆TSH抑制療法
手術を希望されない方やご高齢のために手術が困難な方、あるいは手術まで期間を置くことを希望される方なども少なくありません。そのような場合には、甲状腺ホルモン製剤(チラーヂンS)の内服薬治療も選択可能です。
具体的には、甲状腺ホルモン製剤を内服することにより、頭の下垂体というところから分泌される甲状腺刺激ホルモン(TSH)を基準値以下に抑制することで、甲状腺癌の増大を遅らせることを目的にした治療方法です。
ご理解頂きたいのは、この治療は甲状腺癌を治す治療ではないと言うことです。

◆経過観察
手術もTSH抑制療法も希望されない場合には経過観察のみを行います。


バセドウ病の治療

薬物(抗甲状腺薬)治療

現在日本で最も多く用いられている治療方法は薬物療法です。抗甲状腺薬として、メルカゾール(あるいはプロパジール)を内服します。最初は一日3~6錠の内服から始めて、甲状腺ホルモン値の低下を見ながら徐々に内服量を減量していきます。また治療開始時には交感神経亢進症状(動悸、発汗、手のふるえなど)に対して交感神経遮断薬のインデラルを短期間内服します。約2年間内服後、甲状腺受容体抗体(TRAb)や甲状腺刺激抗体(TSAb)が正常化すれば内服薬を中止し、さらにその後2年間再燃がなければ寛解と診断します。

◆メリット
・内服薬のみで加療可能であること

◆デメリット
・寛解までに約4年間と時間がかかること
・内服薬の減量時に再燃が多く、寛解率は3分の1程度と低いこと
・寛解しない場合には内服薬の継続が必要なこと
・採血などのため長期間頻回の受診が必要であり、治療費が高くなること
・皮疹、肝障害、無顆粒球症(※)などの薬物障害が約10%あること


アイソトープ治療

最近増加してきた治療方法であり、現在年間約2000人がこの治療を受けています。具体的にはヨードの放射性同位体(I131)を一度内服するのみです。そのI131が甲状腺に集まってβ線を出し、甲状腺細胞を破壊してホルモン分泌を抑制します。まずI131内服1週間前から抗甲状腺薬を中止し、ヨードの摂取制限を行います。
I131内服の約3ヶ月後には甲状腺ホルモンの分泌が低下し始め、低下の程度に応じて甲状腺ホルモン製剤(チラーヂンS)の内服補充を行います。
約6ヶ月後に甲状腺ホルモン製剤の内服量が安定すれば、その後継続内服することになります。
甲状腺ホルモン製剤は副作用がなく3ヶ月処方が可能であり、採血も年に一度定期的に行えば十分です。

◆メリット
・費用が安いこと
・副作用がほとんどないこと(発癌例は今までに報告されていません)
・1回のアイソトープ治療で不足しても繰り返して施行できること

◆デメリット
・少なくとも最初の6ヶ月程度は大学病院への通院加療が必要なこと
・被爆後4ヶ月間(できれば1年間)は避妊が必要なこと
・甲状腺ホルモン製剤の内服を継続する必要があること


手術

現在はほとんど行われていないのですが、時に甲状腺が非常に腫大して呼吸困難感や頚部運動などに支障がある場合には手術の選択を行うこともあります。

◆メリット
・短期間での治癒が可能であること
・亜全摘術により術後の内服薬が不要となる可能性があること

◆デメリット
・一週間程度の入院が必要なこと
・手術に伴うリスク(出血や神経損傷、麻酔障害など)が避けられないこと
・頚部前面に約10cmの手術痕が残ること
・手術後であっても再燃する可能が残り、再手術はできないこと


糖尿病の治療

糖尿病とは

糖尿病は予備軍を含めると日本人の約27%(2011年)が罹患している国民的生活習慣病で、全く自覚症状が無いままに病状が進行して、5年から10年という長い時間をかけて合併症を伴い、自覚症状が出現したときには既に治療困難な状態に至っていることがあります。また、糖尿病に多く見られる3大合併症についても説明します。

三大合併症が進行すれば、それぞれ最悪の場合には足の切断、失明、人工透析などに至ることもあり、日常生活に大きな支障をきたすことになるのです。また、糖尿病と診断された方は高脂血症、高血圧、肥満などを併発しやすく、それぞれ1つに該当するごとに脳梗塞や心筋梗塞などでの死亡率が2倍ずつ上昇すると言われているため、常に全身状態を把握することも大切です。

生活習慣病は短期的な治療よりも、長期コントロールを定期的に行うことが必要となるのです。
さらに糖尿病の方は風邪や膀胱炎などの感染症にかかりやすく、かつ治りが悪いことが多いため注意深い観察が必要です。
一方で難治性の糖尿病や高血圧の中には時に内分泌疾患が原因である場合もあり、内分泌代謝および内科全般的な検索も必要です。


糖尿病性神経障害(5年程度で出現)

左右対称に手足のしびれや冷感、下肢の刺すような痛みなどが出現します。また自律神経障害により、立ちくらみ、便秘症、排尿障害などを伴います。特に物を触っても感じなくなり、痛みや熱さが分からなくなると足に火傷や怪我をしやすくなり、最悪の場合には足を切断することもありえます。


尿病網膜症(7年程度で出現)

高い血糖により血管の細胞が弱くなり、細い血管が密集している網膜から小さな出血(点状出血)がおき、蛋白や脂質が沈着するようになります(単純性網膜症)。さらに進行すると、網膜に新しい血管が出現(増殖性網膜症)し、その血管から大きな出血(硝子体出血)が起きて突然目の前が真っ暗になります。適切な処置が行われなければ、失明に至ります。糖尿病網膜症は緑内障に次いで、成人失明の原因の第2位です。


糖尿病性腎症(10年程度で出現)

まず、腎臓の細い血管が障害を受けて微量アルブミンが尿中に出現し(早期腎症)、続いて蛋白尿が出てきます(顕性腎症)。蛋白漏出が多くなると、手足がむくみ始めてようやく症状として自覚されますが、その時点では治療は困難となることが多いのです。腎機能が低下すると、毒素を尿中に排出できなくなり倦怠感や易疲労感が強くなります(尿毒症)。尿量が減少し、血中クレアチニン値が上昇すると人工透析に至ります。人工透析導入原因の第1位は糖尿病性腎症です。


骨粗鬆症の治療

骨粗鬆症とは

骨粗鬆症は加齢現象という一面もありますが、最も大切なのは、骨粗鬆症を骨密度が低下して骨の質がもろくなり、骨折しやすくなるという「病気」であることをきちんと認識することです。
現在日本人の約1,300万人が骨粗鬆症に罹患していると言われていますが、適切な治療を受けている人はまだ少ないのが現状です。
治療中の方や骨粗鬆症の予防としては、カルシウム摂取量が1日800mg以上となるように心掛け、適度な日光浴によりビタミンDを活性化させるとともに、適度な運動を行うことが必要です。
板橋区の骨密度健診を当院にて行うことができます。(板橋区医師会会員)骨粗鬆症が気になる方は一度骨密度の測定を行うことをおすすめ致します。


原因と症状

<原因>
特に閉経後の女性の場合は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌低下により、閉経後5年程で急速に骨質が変化して骨粗鬆症になりやすくなります。また、運動不足、日射不足、喫煙、過剰飲酒なども骨粗鬆症の危険因子となります。さらに遺伝的要素も強く、血縁関係の中に骨粗鬆症の人がいる場合には要注意です。

<症状>
脊椎の圧迫骨折の際に疼痛が感じることがあり、椎体1つが圧迫骨折するごとに身長が約1cmずつ短縮します。さらに椎体骨折により椎体が変形すると背中が丸く曲がってしまいます。
また転倒による大腿骨頸部骨折や手の骨折などが起きると、寝たきりになったり日常生活に支障をきたしたりします。事実、寝たきりの原因の約10%は骨折によるものです。
一度骨折するとさらに骨折する可能性が倍増するため、骨折前の症状がない時から治療を開始することが重要になります。


内科診療

一般内科

当院は内科全般を診療対象としております。
風邪、発熱、嘔吐や下痢、頭痛、めまい、不眠症など、日常的に起こりうる体調不良に対して、適切な診察と治療を行います。
患者さんの訴えの中でも特に多く見られる症状

□ 急性上気道炎
□ 頭痛
□ 不眠症
□ めまい
□ 胃腸炎
□ 扁桃炎

については、HPで簡単に説明しておりますのでぜひご覧ください。